地域の中で共に生きる
「共生型社会」を目指して
みまき福祉会は、1993年2月に「住民一人ひとりがこの地でいつまでも健やかに生き生きと安心して暮らし続けたいと願い、その願いをかなえる地域づくりの核となります」という理念のもとに設立されました。
当時の特別養護老人ホーム(特養)は集団処遇型のケアが中心でした。
しかし私たちはそのケアのあり方に疑問を持ち、旧北御牧村(現東御市)の主導の下に、旧北御牧村村民、日本財団からの支援を得て、個人の自立と尊厳を大切にした新しい形のケアの場の創造に向けて検討を重ねました。
そして1995年4月に健康増進(保健)・医療・介護・福祉の複合施設として「ケアポートみまき」が開設され、ケアに関わる事業を開始しました。
敷地内には、介護・福祉・健康増進施設としての「ケアポートみまき(社会福祉法人)」、医療を支える「北御牧村立(現東御市立)みまき温泉診療所」、そして、こころと体の健康を支える「身体教育医学研究所(現公益財団法人)」があり、設立母体はそれぞれ異なるものの、共に力を合わせて「住民一人ひとりがしあわせに生き生きと暮らせる地域づくり」を目標としてきました。
「ケアポートみまき」は本年度で開設から27年目を迎えます。
時代と共にケアのあり方への希望や期待は変化してきています。
少子高齢化・人口減少社会を迎えた現在、私たちが目指す「住民一人ひとりがしあわせに生き生きと暮らせる地域づくり」のためには、支える側、支えられる側、双方にとってやさしいケアあること、同時に身近な自然との共生にも配慮したケアであることが大切です。
そして、それは誰もが安心して暮らせる、多様性を尊重した、共生型社会につながると考えています。
みまき福祉会は、誰もが安心して暮らせる共生型社会の実現のための第一歩として、2021年にユニバーサルワークセンターを開設し、障がい者支援事業を始動しました。
さらに2022年4月には、障がいを持った方が地域の方と触れ合いながら働くことができる場所として、カフェ「みまき苑」がオープンします。
障がいの有無にかかわらず地域の中で共に生きていく、それが当たり前となるような「共生型社会」を、地域の方々と共に実現していきたいと考えています。
みまき福祉会は、幸いにも今なお地元の多くの方々より多大なご寄付・お力添えをいただいています。
そのご支援によって順調に日々のケア活動が行うことができます。
これからも、「ケアポートみまき」でのケアのあり方がどうあるべきかを地域の方々と共に考えながら、日々のケアに取り組んでまいります。
- 社会福祉法人みまき福祉会
- 顧問久堀 周治郎